息子たちは8歳、もうすぐ9歳になる。
今夜は満月で。流れゆく雲の間からまばゆいばかりの満月の光と、木星と土星が見える、おとといからの天体ショーが繰り広げられているので、息子たちと連夜、夜空を見上げている。
満月の夜は、息子たちの寝室の明かりを消してカーテンを全開にあけ、満月の光を浴びながら、ドビュッシーを流して、いつもより少し長めに一緒に話をしてからおやすみを言う。息子たちは新型コロナによるStay Homeから色々なオンラインクラスに参加して、たまたま参加した宇宙系のオンラインイベントで一気に宇宙にはまった。ちょうどはやぶさ2が、リュウグウで採取したサンプルが入っているであろうカプセルを地球に送り届けるという一大イベントを目前にめちゃめちゃ盛り上がっていた、はやぶさ2のプロジェクトマネージャーの津田さんのお話を聞くことができて。そこで大の大人たちが目をキラキラさせながら夢中で宇宙のことを語っている姿を見て、心に響くものがあったんだろう。何かを感じたのだろう。それまでももちろん、並みの小学男子程度に恐竜も宇宙も大好きだったが、そこから一気に宇宙がさらに大好きになり。そうすると母の私もどんどん一緒に魅了されていった。
そんな息子たちとの、夢を追うような、わくわくの時間は、私にとって、宝物である。
でもそれは同時に、今だけのものであることを、認識している。もう小学3年生。男の子だから、もういつ旅立ってもおかしくないし、いつでも手放そうと覚悟を決めている。彼らの人生の中で、本当に短い間しか、一緒には入れないことを知っている。だからこそ、一緒にいることができる時間を楽しみたいと思うし、その時間が私にとっての宝物になっているんだろう。一緒に居られるうちに、彼らに見せられるもの。彼らに贈ることのできるギフトはきっと、お金では買えないもの。
一緒に見上げた満月や流れ星はきっと、私は死ぬまで忘れないんだろうな。そう思いながら、一緒に満月を見上げた今宵でございました。
おやすみなさい。
◆ ◆ ◆
新型コロナの感染が止まらない。
医療は都市機能はとっくに崩壊していて、なすすべなく、自宅で今夜も死にそうな人々が恐怖と苦しさと戦っている。救急車はこない。自宅待機者支援センターも電話しても応答しない。もう濃厚接触者の特定は同居の家族以外はしていない。だから報告されている感染者数は実際の感染者数よりもはるかに少ないんだろう。
友人が感染してから、より身近に感じるし、ニュースや記事からだけではわからないことも少しは知ることができるようになって。「やばい」をより感じているかもしれない。
もうどこへ行くのも怖い。食料を買いに行くのと早朝公園をウォーキングする以外、外出をしていないんだが、もはやスーパーに行くのも怖い。ワクチンは2回接種済だが、知らない間に感染してウィルスを運んでしまうのも怖い。
どこにも行けない夏休み。でも、どこかに行ったからといって特別な思い出になるわけじゃない。どこにも行けなかったからって、特別にならないわけじゃない。どんな思い出になっていくんだろうね。
コメントを残す